『林修の仕事原論』で仕事観を確立させよう

 

「今でしょ」でブレイクし今やテレビでおなじみとなった予備校講師の林修先生。

 

そんな林先生の仕事に対する考え方を書いた『林修の仕事原論』の大まかな内容と感想を書いていきたいと思います。

 

 好きか、得意か

 

皆さんは仕事を選ぶとき、どういう基準で選びますか?  

 

好きなことを仕事にしたい!という人もいれば自分の得意なことを活かした仕事をしたい!という人もいるでしょう。(なんとなくで選ぶ人もいるでしょうが…)

 

この好きなことを仕事にする方がいいのか、それとも得意なことを仕事にする方がいいのかという問題について、林先生は

 

正しい場所で、正しい方向で、十分な量をなされた努力は報われる

 

とおっしゃっています。

 

つまり、林先生が野球が好きでもプロ野球選手になれないように、好きでも不得意な分野で努力しても成功しないよ、ということです。

 

しかし、僕みたいな凡人が好きでもないことを仕事として何十年も続けることができるものでしょうか?

 

僕が受験生だった頃、好きでもない勉強を何ヶ月間も続けていった結果、センター試験が終わったくらいから僕の精神状態は若干、いや、かなり不安定になっていました。

 

たかだか1年くらい好きじゃないことを続けていただけで精神がぼろぼろになっていたので、何十年も好きじゃない仕事を続けるというのはぞっとします。

 

また、好きなことだったらどうしたら上達するのかいろいろ学ぼうとしますよね。

 

「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、初めから得意じゃなくても、好きだから続けた結果得意になったということもあるんではないでしょうか。

 

だから、僕は好きなことを仕事に選ぶのもありだと思います。

 

結果がすべて

 

結果が出なければ、「私は努力した」なんていえません。朝から晩まで働いているのに成果が上がらないなら、努力する場所を見直す必要があります。

 

林先生らしい、厳しいお言葉です。

 

確かに、1週間かけて勉強して80点だったやつが前日に勉強しただけで90点とれたやつに対して「俺おまえよりも努力したんだぜ!」といっても「こいつ効率悪いやつだな」と鼻で笑われるだけでしょう。

 

周りの人が見るのはどれだけ努力したかではなく、どんな結果を残したかです。だから結果を残すことが重要だという意見はもっともだと思います。

 

自分で考えて自らの仕事観を確立させる

 

様々な素質の人がいて、自分と向き合う中で己の「仕事観」を築き、「方法論」を確立してうまくいく、それが仕事です。安易なマニュアルを読んでどうにかなるものではないのです。世に仕事のハウツー本があふれているのは、一冊や二冊の本では仕事はうまくいかないことを証拠立てていると言えるでしょう。

 

この書は、そうした本と一線を画すべく、皆さん自身に考えてもらって、皆さん自身の「仕事観」の確立に向けた「考えるヒント」となることを目指しました。

 

自らの仕事観を確立させるために読んでみてはいかがでしょうか。