桃太郎の両親
これは、僕が2時間前にてきとーにつくった桃太郎の話です。
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。
おばあさんが洗濯をしていると、川からどんぶらこどんぶらこと大きな桃が流れてきました。
おばあさん(以下「ば」)「おやまあ、大きな桃だね。帰っておじいさんといっしょに食べましょう。」
と言って、おばあさんはその桃を拾い上げ、家に持って帰りました。
しばらくするとおじいさんが帰ってきました。
ば「おじいさん、今日は大きな桃を拾ってきたからいっしょに食べましょう。」
おじいさん(以下「じ」)「おお、それはいい。はやく食べよう。」
おばあさんは包丁をとりだし、桃を真っ二つに割りました。
すると中から「おぎゃあ、おぎゃあ」と声を上げる赤ん坊が出てきました。
おじいさんとおばあさんは赤ん坊をかわいがり、桃から生まれてきたから桃太郎と名づけました。
それから桃太郎はすくすくと育ち、もうすぐ16歳になろうとしていました。
そんなある夜。
ば「もう限界よ、わたし耐えられない!」
じ「しっかりしろ、ここまでうまくごまかしてきたじゃないか!」
ば「だって、あの子ったら鬼退治に行くなんて言い出すのよ!?きっと私たちがあの子の両親は鬼に食べられたなんて嘘をついたからよ!」
じ「だけどおまえ、桃から生まれてきたなんて話、あの子が信じるわけないだろう!」
ば「それでも私、あの子には鬼退治になんていってほしくない!ねえ、あなた、あの子に本当のこと話しましょうよ。大丈夫、あの子ならきっと理解してくれるわよ。」
じ「…仕方ない。明日わしから本当のことを話そう。」
そして翌日。
じ「桃太郎、こっちに来なさい。話がある。」
おじいさんに呼ばれ、桃太郎はおじいさんとおばあさんのもとに行きました。
桃太郎(以下「も」)「話ってなに?」
じ「桃太郎、おまえには今までおまえの両親は鬼に食われて亡くなったと言ってきたが、それは嘘なんだ。おまえは桃から生まれてきたんだ。」
も(桃から生まれてきた?お尻から生まれてきたってことか?ていうかお尻のこと桃っていうのやめろよ!)
も「あのさ、今言う話じゃないけど…。桃じゃなくてもっと具体的な表現で言ってよ。」
じ「じゃ、じゃあ…。おまえはピンク色できれいな大きくて柔らかい桃から生まれてきたんだ。」
も(形容詞つけろってことじゃねーよ!!生々しくなってんじゃねーか!)
も「へ、へえー…。ずいぶん特殊な生まれかただったんだね…。」
じ「当然だが、わしらとおまえは血がつながってないということになる。」
も(当然じゃねーよ!なにさらっと衝撃の告白してんの!?え?血つながってないの?俺16年間も他人を家族と思って過ごしてたの?)
も「そうなんだ…。それで、いまどこにいるの?」
じ「おまえが生まれた後にわしらが食った。」
も(食った!?食ったって言ったよな今!?自分たちの子供食ったの!?なにこいつら!?こいつらが鬼じゃねーか!)
ば「今まで嘘ついててごめんなさい…。けど、やっと本当のことが言えて心が晴れたわ!さあ、これから3人で仲良く暮らしていきましょう!」
も(無理だろ!人食ったって言った後によくその言葉出てきたな!いっしょに暮らせるわけねーだろ!)
こんなくだらない記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。